とくよしみねの「なぜ生きる」

「私はなぜ生きるのか、何のために生まれてきたのか、どこに向かっているのか、そして、どう生きるべきなのか」これらの問題について仏教および浄土真宗を基に気ままに思いつくまま書きます。  mail:aim_in_life(アットマーク)hotmail.co.jp

今しか無い。

今しか無い。

病気になってから聞けるものではない。

元気な今、三度三度のご飯がおいしい今、この時にしか聞くことは出来ない。

臨終になって聞ける人は希である。

臨終、苦しい時、お念仏さえ忘れてしまう。

苦しみだけしか無い時に思い出すことさえ出来ない。

今、三度三度のご飯が美味しい時に聞かなければ間に合わない。

しかし、皆は私の言葉を聞いてくれない。

後生があるぞ、大変だぞ、必ず落ちるぞ。

今聞け、今聞け、阿弥陀様は喚びづめ、叫びづめ。

その声が、届かない、力が無いのだ、私に力が無い。

阿弥陀様のお徳を説く力が私に無い。

迷っている人には伝わらない。

しかし、私も同じように迷って、迷って、何度も何度も六道を経巡ってきた。

永遠の過去から、始まりの無い始まりから、「無始よりこのかた乃至今日今時に至るまで、穢悪汚染にして、清浄の心なし。虚仮諂偽にして真実の心なし。」のとおり迷いのまっただ中。

救いようが無いのが私なのに、その私めがけて南無阿弥陀仏が届いている。

そのことに今気づかせていただいている。

そういう世界がある。

必ず聞ける。

どうか聞いてください。

阿弥陀様の御本願を。

 

南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏