とくよしみねの「なぜ生きる」

「私はなぜ生きるのか、何のために生まれてきたのか、どこに向かっているのか、そして、どう生きるべきなのか」これらの問題について仏教および浄土真宗を基に気ままに思いつくまま書きます。  mail:aim_in_life(アットマーク)hotmail.co.jp

すべては忘れ去っていく

残念ながらこの世の中はお釈迦様が予言されたとおり煩悩に汚れ、人々の能力はどんどん落ちて五濁にまみれた世界になっています。※

その中でも一番私が思うのは、煩悩濁です。

これは貪(むさぼりの心)・瞋(怒りの心)・痴(愚痴の心)等の煩悩が盛んになることです。

その根本原因が見濁です。

思想の乱れにより邪悪な見方がはびこり正しい見方が出来なくなってくるということです。

それによりあらゆる煩悩によって思想が乱れ世の中を汚染していきます。

その流れを目の当たりにしているのです。

特に第二次世界大戦後の世の中の乱れ方は異常です。

そう思うのは私だけでしょうか。

あまり政治的なことは言いたくありませんがトランプ大統領のされていることは普通にまともで常識的であり当たり前のことに思えるのですが、マスメディアの見方は全く異なります。

大統領選挙の時でも民主党が勝つとあちこちのメディアで言っていたのに蓋を開けたら共和党の大勝利でした。

いったいメディアは何がしたいのでしょう。

日本においても同じことが起きています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

常識をぶっ壊せと叫んでいた人たちは何を目指していたのでしょう。

一緒に道徳倫理もぶっ壊しているように思うのは私だけでしょうか。

お釈迦様のみ教えもどんどん忘れ去られているように感じます。

親鸞聖人のみ教えもしかりです。

お寺の報恩講の参加者が減り続けています。

当然ご法話を聞かれる人も少なくなっています。

お葬式もコロナの影響でどんどん簡素化しています。

仏法に触れる機会が本当に減っています。

そして煩悩に振り回されやってはいけないことを平気でやってしまう人が本当に多くいると思うのです。

行動に移すか移さないかは別として、心から沸いてくる煩悩は押さえることが出来ません。

残念ながら私の心の中ものぞいてみれば同じです。

親鸞聖人がおっしゃった「さるべき業縁のもよおせば、いかなる振る舞いもすべし」(歎異抄)のお言葉通りの自分です。

個人的には悪縁が無いことを祈るばかりです。

それでもお釈迦様は大無量寿経

 

当来の世、教道滅尽せんに、我れ慈悲をもって哀愍して、特(ひと)りこの経を留めて、止住すること百歳ならん

 

と説かれています。

他の教えが無くなっても、このみ教え(大無量寿経)を永遠に残すとおっしゃっています。

そのおかげで今の私があります。

 

世の中安穏なれ、仏法ひろまれ

親鸞聖人 ご消息

 

南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏

 

 

①劫濁:時代の汚れ。飢饉や疫病、戦争などの社会悪が増大すること。
②見濁:思想の乱れ。邪悪な思想、見解がはびこること。
③煩悩濁:貪・瞋・痴等の煩悩が盛んになること。
衆生濁:衆生の資質が低下し、十悪をほしいままにすること。
⑤命濁:衆生の寿命が次第に短くなること。

 

阿弥陀経

釈迦牟尼仏、よく甚難希有の事をなして、よく娑婆国土の五濁悪世、劫濁・見濁・煩悩濁・衆生濁・命濁のなかにおいて、阿耨多羅三藐三菩提を得て、もろもろの衆生のために、この一切世間難信の法を説きたまふ