とくよしみねの「なぜ生きる」

「私はなぜ生きるのか、何のために生まれてきたのか、どこに向かっているのか、そして、どう生きるべきなのか」これらの問題について仏教および浄土真宗を基に気ままに思いつくまま書きます。  mail:aim_in_life(アットマーク)hotmail.co.jp

死について

母親が亡くなった。

呼吸が止まり心臓が止まった。動かなくなった。

ただ、その事実を、その現象を眺めるしか出来なかった。

顔色が変わり、体温が低下し、もう、なにも返事をしなくなった。

南無阿弥陀仏を何度称えても、届くことが無くなってしまった。

己の力不足を痛感させられた。

死を目の前にしたらすべてが崩れるのを目の当たりにした。

ただ、ただ、苦しいだけで、それ以上もそれ以下も無い。

いま、御法を聞かなければいつ聞くのか。

いま、南無阿弥陀仏を称えなければいつ称えるのか。

死後を否定し、仏教を否定するのは勝手だが、かならず今生の精算を後生でさせられる。そのとき始めて人中の善知識を思い出すのだろう。

そして、後生を否定する根拠が全くない。それ以上に、私は後生を肯定する心が強い。

因果の道理の通り、次の世に生まれていく。

どこへ行くのか知らないが、阿弥陀様にお任せするだけである。

息の切れるまでお念仏とともに生きるだけである。

 

南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏